結婚指輪の選び方

エンゲージリングに比べてシンプルなイメージのマリッジリングですが、いざ選ぶとなると種類が豊富で迷ってしまいそうです。選ぶポイント別に特徴をしっかりおさえて、ご自身の指やライフスタイルに合った指輪を選びましょう。

結婚指輪の素材は長く身に付けることを念頭に、耐久性に優れたもの、自分の肌の色になじむものを選びましょう。金属アレルギー反応が出にくい素材や、強度を高めたプラチナなど、機能性を重視した新素材も誕生しています。

プラチナ　

和名で「白金」と呼ばれるプラチナは、その名のとおり純白の輝きが美しく、日本で最も人気のある結婚指輪の素材です。プラチナは金より希少性が高く高価な貴金属ですが、摩滅（まめつ）に強く、変色・変質しにくいため、日常的に長く身に付ける結婚指輪に適しています。

ゴールド

ひと口に「ゴールド」と言っても、イエローゴールド、ピンクゴールド、ホワイトゴールドと、色にバリエーションがあるのがゴールドの魅力です。なかでも柔らかで肌なじみの良い色合いが女性に人気のピンクゴールドは、ほかのゴールドに比べ銅の比率が高いため、硬度が高く耐久性に優れています。

指輪のデザインで気をつけたいのは指とのバランスと指輪の細さです。
細い指輪は華奢で可愛らしいデザインが人気ですが、細すぎる指輪は変形しやすく、後々お直しにも支障が出る場合があります。華奢なデザインが好みの方は、実際よりも細く見えるデザインを選びましょう。

ストレート

最もシンプルで男性にも抵抗感なく付けてもらえるデザインなので、ペアリングにこだわるなら、ストレートタイプがおすすめです。

ウェーブ

流れるような優しいカーブが女性らしい印象を与えてくれるデザインです。指なじみが良く普段指輪を付けない方にも人気です。

V字

指の長さや形が気になる人に人気のデザインです。V字の指長効果でスッキリとした印象を与えてくれます。

エタニティ

ストレートタイプのリングに「メレダイヤモンド」と呼ばれる小さなダイヤモンドをすき間なく並べたデザイン。半周の「ハーフエタニティ」も人気です。キラキラとした華やかさと日常でも使いやすいさりげなさが魅力です。エンゲージリングと兼用で選ばれる方も。

指輪の製造方法によって同じ素材でもデザインの得意分野や、性能に違いが出ます。

鋳造（ちゅうぞう）

溶かした金属を型に流して成型する方法。複雑なデザインやウェーブなどの柔らかな曲線を表現するのが得意です。

鍛造（たんぞう）

棒状の金属をハンマーで叩いて成型する方法。叩くことで金属の密度が高くなるので、耐久性が高くキズが付きにくいのが特徴。ひとつひとつ職人によって手作りでつくられることが多い方法です。

ストレートの指輪は、仕上げ加工に表情を付けることで、一気に個性が出ますが、彫金加工などはサイズ直しやメンテナンスで時間やお金がかかる場合もありますので事前に確認しておきましょう。

鏡面磨き仕上げ

ツルツルピカピカのいわゆるツヤ出し加工で、ほとんどの方が選ばれる加工です。デザインが凝った指輪ほど仕上げはシンプルにしておきましょう。

ツヤ消し仕上げ

輝きをおさえた仕上げは指輪を付け慣れていない男性に特に人気です。ツヤ消しにもヘアライン、ホーニング、スターダストなど、種類によって表情が変わります。キズが目立ちにくいので長く身に付ける結婚指輪にぴったり。

彫金加工仕上げ

伝統的なミルグレイン（指輪のラインに沿って縁取るように小さい粒状の装飾を施す加工）を施したものや、槌目（つちめ）加工（指輪の表面にハンマーで模様を施す加工）で仕上げたものなど、シンプルなデザインの指輪も彫金加工で一気に表情が豊かになります。

指輪選びの素朴な疑問

・結婚指輪の値段の相場は？
お二人で20万～30万の商品が人気です。

・カップルで違うデザインの指輪を選んでも大丈夫？
結婚指輪はカップルで同じデザインを選ぶ方が多いですが、同じ地金でデザイン違い、同じデザインで地金違い、幅違いなど、どこかに共通点を持たせて、あとはお互いの希望を優先するパターンもあります。

・結婚指輪の正式な付け方は？
婚約指輪と結婚指輪を重ねて左手の薬指に付けるのが正式な付け方です。ただ現在では結婚指輪だけを付けている方が圧倒的に多いようです。